2018年3月22日
昔は、いたるところに建築屋=製材所が有りました。
ここが建築と木材の日本の文化を支えて来たと言っても過言では有りません。
多くの種類の材木が土場に置かれ、それも何年も置かれていました。
その丸太は、伐採依頼を受けて切って来たものや丸太市場から仕入れた丸太です。
永い経験からしっかり丸太の状態で乾燥させる気質の丸太と仕入れたらなるべく早く製材して
乾燥させる丸太の二種類を熟知していました。
さらに梅雨の雨に当てても大丈夫な丸太とそうでない丸太も有ります。
例えばあてても良い丸太はケヤキです、皮やシラタ部分を腐らせるためですが
腐らせてはいけない丸太が桧や杉材です。
なぜなら梅雨時の雨は木を食う虫に取って甘いらしく(経験上)虫が入りやすく成る為です、
逆にケヤキは、赤身が堅い為虫は食べず商品価値の無い皮やシラタを食べてくれる事を期待するからです。
このような知恵(文化)を持っていたのが製材所なのです。 つづく