家づくりをするのに木や壁材、床材に何もこだわりはありません、という人は少なくはありません。
「クロスでいいよ」と言うお客様のほとんどは、自然素材や木について知らないだけで、家づくり相談に来て話を聞いてくださったお客様は「やっぱり本物の木を使いたい」と言う人がほとんどです。
お客様に木の良さを知ってもらえることは喜びであり、家づくりの中心にはやはり「木」が欠かせません。
本物の木といっても、構造も、床も、壁も、天井もとすべてに使うには予算などもあり難しいかもしれません。
そこで、私たちミライ工房の出番です。
ミライ工房はお客様のこだわりを実現し、より快適な住まいづくりのために力を惜しみません。
ここではミライ工房のこだわる家づくりについてちょっとだけ知ってもらえたら幸いです。
木について
日本在来工法では、木はよくしなり、受け流す力があるため、同じように左右から力を加えた場合、鉄よりも木の方が耐えるのです。だからこそ家づくりには木が使われるのです。
もちろん鉄の構造が悪いわけではありません。これはこれで強度はあります。
むしろ木>鉄であるとは誰も思わないでしょう。
しかし、家づくりにおいては「耐火性」も重要であり、鉄は250℃になると変形しはじめ、5分もしないうちに元の強度の半分になってしまうのに対し、木はある程度厚さがあれば、表面が焦げ付くだけでそれ以上はなかなか燃えません。
420℃で発火し、燃焼速度は30分で18mmとされるため、もしいざ火事になったとしても屋外へ逃げ出す時間は稼げるのです。
また鉄と木、両方を構造に取り入れた「混構造」と呼ばれる家もありますが、これは後々リフォーム、増築などをする場合の申請が大変なので、使う場合にはそれも視野に入れておいていただきたいです。
ここで「集成材」と呼ばれる様々な木を接着剤と圧力で接着した素材を語らせていただきます。
近年ホルムアルデヒド、アレルギーなど問題視されている集成材。これは集成材がわるいわけではなく、木と木を繋げる際使われる接着剤が健康に良くないとされているからです。しかし施工した際の強度だけで見ると集成材の方が上であり、また曲がったり、癖があることはないため、使いどころによっては無垢の木より優秀なのです。
最近では接着剤も研究されており、より人に安全な集成材が出てきます。
無垢の床材について
床には集成材、壁には合板も悪くはないでしょう。
しかし無垢板の肌触りや質感、住み心地と、フローリングのそれとはまったく違います。
フローリングはワックスフリーと呼ばれるワックスを掛ける必要のない手入れが楽なもの、ペットの爪が滑らないよう工夫されているもの、床暖房対応で表面だけ無垢材で仕上げてあるものなど多種多様あります。もちろんこちらを選んでいただいてOKです。
無垢の床材は切ってある木なので、木の性質がそのまま生きます。たとえば冬は湿気を放出するため木自体は縮み木と木の間が広くなって掃除がしづらくなってしまったという相談を受けたりします。これは木の調湿作用によるものなのですが、知らずに使って驚く方が多いです。逆に夏は湿気を吸収するため木と木の間の隙間は狭くなります。
無垢の床材に塗るオイルですが、もし塗られるのであれば、木は経年によって色が変わっていくため、その色の変化を楽しむためにクリアという透明色を選ぶのがよいでしょう。人の肌に優しいものや、木の呼吸(調湿作用)を妨げないものなど様々あるので相談してください。
無垢の壁材について
家づくりといえばカタログから壁のクロスを選ぶという場面を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか?
この値段ならここからここまでと付箋がつけられており、その中から自分の気に入ったものを選ぶ。これも家づくりの楽しみの一つに他ならないでしょう。
しかし現在では無垢の壁材と言われる、珪藻土(けいそうど)や漆喰(しっくい)等が見直されており、こういった「無垢材」や「自然素材」を施工する場面も多くなってきました。
珪藻土には部屋の空気を綺麗にする働きがあるといわれており、漆喰はカビにも強いといわれている。昔土壁が主流だったころ仕上げ材として使われてきたものです。
またホームセンターなどにも珪藻土をDIYするキットなども出ており、気軽に扱えるようになしました。
トイレ、遊び部屋はクロスを選び、寝室や居間、子供部屋には自然素材をという選択もできます。
予算、理想などをお話していただければ、アドバイスなどもしやすくなります。
まずは自分の気に入った部屋のイメージをしっかり伝えもらい、より良い素材選びをして頂けたら幸いです。