2015年6月21日
一般建築は、建築のプロとプロの商売では有りません。
木材、建材屋と建築屋の商売はプロとプロとの話し合いですから
一つ一つの細かな説明をしなくてもお互いの頭の中で商品を思い浮かべる事は出来ますが
施主さんに建築材料、部材を現場なので建築用語で話すとほとんどが通じません。
言わば英語と日本語をお互い話している感じになります。
職人さん達にも自分が解っているから人も理解していると思わず
子供に説明する様に細かく説明する様に教育するのも私の仕事です。
現場ではビールを飲んだ事の無い人にビールの味を説明する位難しい事ですよと伝えます。
職人同士で話す言葉で施主さんに話すとお客様はチンプンカンプンで気を悪くされる事が有ります。
お客様にとっては初めての建築現場です。日頃住みながら使っている言葉も現場では
耳に入らなくなっています。信じられないかも知れませんが
案外コンセントとかスイッチが通じない事はよく有ります。
打ち合わせに今日はコンセントの位置とスイッチの高さと位置を決めましょうと言うと
きょとんとされる事も有りその時は電気をつける時に触るスイッチですと言うと理解されます。
この時も照明では無く電気と言います。噛み砕いて噛み砕いての会話に心かけないとお客様も言いたいことが言えなくなってしまいます。
自分が解っているから相手も解っているとの考えは捨て話すのが現場では非常に大切な事です。